たいらじゅんが日記を書くってよ

日記・備忘録、的な。

音楽に身を委ねてみる その1「手紙」

手紙/THE BLUE HEARTS

作詞・作曲:真島昌利

 

♪ろう石の道 走り抜けてくギターを片手に

 

僕は、マーシーの詩が好きです。

 

マーシーの詩は、真意はハッキリしなくとも、どこか優しくなれたり、幼き日へ帰れたり、とても不思議で情緒的な気分になれる気がします。

マーシーの詩”と表現したけど、個人的に、彼の攻撃的なパンクの歌詞より、この“手紙”のような、散文詩っぽい、歌詞ではない、あくまで“詩”にメロディーをつけている感じが好き。

まるで宮沢賢治の世界。

これは勝手な想像ですが、出だしでヴァージニア・ウルフを持ってくるあたり、文学的な感覚を持っていて、さらには、そういう書物をかなり読んできたのではないかと思います。

 

僕は、この“手紙”の歌詞について考察しているサイトをいくつかみましたが、どのサイトもこの歌詞の真意、答えにはたどり着かず、真意ははっきりと掴めていなかった。

僕なりの解釈ですが、この曲に意味を求めることは、あんまり意味がない気がする。

 

これは、“感じる”曲なのです。

 

 

もしかすると、「揺れている(はっきりと覚えているけど、記憶の中なので、実態の無い様子)」「走り抜けてく」という歌詞が出てくるあたり、マーシーの過去の記憶が大きな意味を持っているような気がする。

ま、そんなことより、ブルーハーツの曲のなかでも、特に世界観が半端ない曲だと思うのです。

 

その世界観はコード進行にも現れていて、シンプルなスリーコードで曲を作り上げる事が多いマーシーだが、この曲は、ブルーハーツでは滅多に出てこない、−5とか、オーギュメントとか、セブンスのコードが頻繁に出てくる。

 

以前、ももクロ等の作曲を手掛ける、音楽プロデューサーのヒャダインが音楽番組で言っていたのだけど、アップテンポな曲ほどシンプルなコード進行。スローなバラードであればコードは忙しく動く。ヒット曲の多くはこの構成でできていると言っていた。

 

この曲は後者にあたると思われ、さらにストリングスがこの曲の雰囲気を決定づけているような気がします。

 

この曲は、優しい。そしてどこか懐かしい。

いくつになっても聴いていたい。

なんとなく、僕に大きな影響を与えているような気がする。

 

僕は大人になってわかったけど、マーシーは本当にすばらしい才能を持っていると思います。

多分、これからも度々マーシーの曲は取り上げると思います。

 

僕の好きなアン・サリーもカバーしてるので、今回はそのヴァージョンのリンクを貼っておきます。

雨の日に聴くと尚更雰囲気でていい感じです。

 

手紙/アン・サリー

https://youtu.be/vXjUCvGvaLM