7年前の今日。14時46分。
やはり、日本人には忘れられない記憶。
各地で黙祷が行われるのでしょう。
僕がまだ沖縄在住であった7年前の夏。
とある携帯電話のショップに勤めていた頃。ある家族が新規契約で来店していた。母親と、高校生ぐらいの息子さん。そして中学生ぐらいの女の子。
細かな内容はもう覚えていないけど、家族間の無料通話の流れから、福島から移住してきた家族だと知った。
父親は福島に残り仕事を頑張っているのだと言う
震災から数ヶ月経っていたとはいえ、一家の主人を残し、故郷を離れ日本の最南端への移住に、大変な思いをしているはずなのに、僕は何も声をかけてやる事が出来ず、淡々と契約を進めてしまいました。
3.11がくると、どうしてもこの時の記憶が肩をたたき振り向かせるのです。
あの家族はその後どうなったのでしょうか?
そして僕はあの時なんて声をかけてやれば良かったのでしょうか?
考えれば考えるほど自分が嫌になります。
「彼方へ」
この曲は、僕の亡き祖母を想い作詞しました。
作曲はビリー・バンバンのサポートギタリストであり、「また君に恋してる」の作曲者「森正明(もりまさあき)」さんです。
歌は沖縄県在住で県内外で活動している「平良こずえ」さんです。
生まれ故郷である宮古島を離れた時のことを回想し、祖母と過ごした日々をメインに書いていますが、テーマは「永遠」でした。
僕個人の解釈ですが、この世に永遠は存在しないような気がします。
でも、僕の心の中に染まった色は、間違いなく「永遠」なのです。
その「永遠」とは、いつまでも変わらぬ愛なのかもしれませんし、そう思いたいのです。
もし、3.11関連でこのブログにたどり着いた方がいるのであれば、この曲をおくりたいと思います。
僕個人の想いを歌詞に込めてますが、通ずるものがあると感じています。
愛してくれたあの人は、きっと明日へと導いてくれている。
また日が沈み、また日が昇る。
大切な時間は過ぎていき、幻のよう。
尊い日々の全てをいだいて、目を瞑るのです。
2018.3.11 14:08 平良 潤