さてさて、前回の続きです。
「オシモノケ」ってなんですか?
病院に搬送された僕は、沢山の看護士さんやお医者さんに囲まれて、血を抜かれたり、点滴されたり、いろんなことをされます。
一応、ニトロの効果なのか、そのときには胸の苦しみはある程度は落ち着いていましたね。
そんでまたガラガラと運ばれ、エレベーター乗ったりして病室に。
入院です。
次の日に精密検査をし、その翌日に退院するという流れでした。
病室は大部屋です。
向かい側には男性の患者さんがいました。(いびきがすごかった。)
息子が喘息で入退院を繰り返していた経験があったので、病院生活は慣れていました。
それでも、きつかったですね(汗)
時間はスマホで潰すことができますが、当時、喫煙者だったのでタバコが吸えなかったのがきつかったです。ほんとうにきつかったですね。
窓から周りを伺って、コンビニの看板を探しました。
でも、点滴してるので、外へ出れないんですよね。出ようと思えば出れるはずですが、点滴をガラガラとひいて歩くのがおっくうで、結局あきらめました。
ちなみに、検査のあとに医者からもきつく言われたこともあり、この日から禁煙して、今日まで吸っていません。
翌朝、検査の日です。
朝一で担当医からカテーテル検査を行うこと聞き、その説明を受けました。
その後、担当の女性の看護士さんがやってきて言うのです。
「足の付け根からカテーテルを通すので、これで『オシモノケ』を処理してください。」
僕は聞きなれない言葉だったので、一度聞き返します。
「オシモノケです。」
それでもわからなかったのですが、手渡された電気シェーバーで、ようやく理解しました。
お下の毛
って事ですね。
それを処理しといてくれということだったのです。
僕ちんは、そ~んな簡単なことも、ぜ~んぜん分かんなかったよ。
あはは~(白目)
「ご自身で難しければ、他の者でいたしますが…。」
と言うものだから、全力で拒否。
トイレで秘密の時間を作って自分でやりました。
なんか…
虚しかった…(TmT)ウゥゥ・・・
カテーテル検査
さて、きれいにしました。きれいに剃りましたぞ。
そして看護士さんに検査室へと連れて行かれ、診察台へ。
もう一度担当医からの説明があり、いよいよカテーテル検査が始まります。
いや、これ、最初がかなり痛かった。
確か、手首に麻酔を打つときです。一瞬、体がカッ!と熱くなります。
そして、右足の付け根からカテーテルを通します。
麻酔をしてるとはいえ、なんとなく体の中を何かが巡っている感覚はあります。
一応、僕もモニターを見てるのですが、なにがどうなのか、はっきり言ってよくわかりません。
もうね、「早く終わってくれ。」
心の中でそれをずっとつぶやいてました。
時間は40分ぐらいかかったと思います。
検査後は手首に空気圧のベルトみたいなのを巻かれました。
強い圧迫止血です。
これが結構強烈で、フリッツ・フォン・エリックが僕の手首をギューーーーーッと掴んでいる感じです。
病室にもどってからも、何度か担当の看護士に手首が痛いことを伝えますが、止血のためなので我慢だといわれます。
トホホ。
新たな地獄
検査が終わって、とりあえず一段楽したとおもいきや、ここからです。ここからがまた地獄でした。
2時間安静にしなければならず、体も軽く固定されます。
事前に説明は受けていたのですが、トイレにはいけません。
カテーテルを尿道に通すかと聞かれたのですが、それは拒否しました。
なので尿瓶です。尿瓶。
で、案の定トイレに行きたくなります。
最初は我慢しておこうと思ったのです。
ところが、もう我慢できないところまであっというまに到達します。
限界です。
限界です。
限界です。
仕方ないので尿瓶を手に取ります。
はぁ、もう泣きたい。
そう思いながら、いざ用を足そうとします。
・・・
シーン…。
出ません。
どんなに出そうとしても出ません。
一生懸命だそうとしますが、一滴も出ません。
うぉぉぉぉ〜!
と叫んでも出ません。
頭では「出せ!」と指令しているはずなのですが、体が反応しません。
恐らく、ここはベッドであって、トイレではないということが無意識に働いていて、体がストップをかけているのだと思いました。
このままでは膀胱が破裂してしまう!
まじめな話し、かなり焦りました(汗)
あきらめずに何度もトライします。
でも、、、
ぜっっっっったいに出ません!
なんどトライしたことでしょう。
一応、看護師にもダメもとでトイレに行かせてと聞いてみますが、やはり許可は下りず。
いよいよ本当に漏らしてしまうほどやばいってなった時に、もう一度トライしました。
すると、遂に、遂に、用を足すことに成功するのです。
ほんと嬉しかったです。
後日、みんなそういう経験があるんじゃないかと思って検索してきたら、出てきました。
うんうん。苦しいよ。これ。
検査結果
ここまでいろいろ書いてきたので、僕がどういう状況なのかもう一度まとめますが、前日の早朝、胸の苦しみで目を覚まし、救急搬送され入院し、その検査を行ったというところまで来ています。
そして検査結果はその日のうちで出ました。
結果は・・・
冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)
心臓の冠動脈(心臓に栄養を送る重要な動脈)が、なんらかの原因でけいれんを起こして細くなり、心臓への血流が不足し、胸痛発作を起こすということでした。
この発作は早朝におきるという特徴もあるようです。
ぼくがそうでした。おかげで朝立ちをみられたけど
また、正確な原因もわかっていないということです。
ただし、たばこは絶対にやめなさいということでした。
なので、先にも書きましたが、禁煙してます。
あと、この病気と生涯付き合うことになるので、毎日薬を服用することにもなりました。
仕方ないですね。
はい。こんな感じです。
僕はこのときの経験から、本当に病院のお世話にはなりたくないと思っています。
恥ずかしい思い、いっぱいしちゃった。
今はとても元気です。
あの日以来発作はありませんが、薬の関係で月に1度、通院はしてます。
食生活もだいぶ見直しました。
そうそう、痛風の薬も同時に処方してもらうようになったので、かるい運動も始め、痛風の大敵である無酸素運動もすこしずつ始めています。
以前より活動が活発になっているような気がしますね。
「健康のためなら死んでもいい。」なんて名言(迷言?)があるのですが、ま、あんまり肩に力入れず、楽しく生きていきますわ。
今回の内容を動画でまとめています。