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【雑感】大日本プロレスの魅力【観戦】

大日本プロレスの魅力

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去った5月26日(日曜日)。

大日本プロレス「Death Market 50th Anniversary」名古屋ダイヤモンドホール大会を観戦してきました。

愛知県に移住して、かれこれ3度目の大日本プロレスの観戦となります。

今までは、観戦するたびにいくつかの写真と共に感想を述べてきました。

 

jyunbo.hatenablog.com

 

jyunbo.hatenablog.com

 

今回は3回目と言うこともあり、この日の撮影した写真と共に、表題にある通り、大日本プロレスの魅力について、僕個人の雑感を書き綴ってみたいと思います。

 

【目次】

 

 

初観戦前の大日本プロレスの印象

僕が初めて大日本プロレスを観戦したのが2018年の3月。

それ以前の僕の大日本プロレスに対する印象は、ざっくりと「デスマッチの団体」という印象しかなく、僕がその日初めて観戦した理由も、まだ一度も観たことのないデスマッチを体感したかったというのと、好きなレスラーである“鈴木秀樹”選手が参戦することを知り、最終的には鈴木選手の参戦が僕の背中を押した感じになりました。

正直なところ、鈴木選手の参戦がなければ、観に行かなかったかもしれません。

 

今思うと、先入観って怖いですね。

僕はまともにデスマッチを観戦したこともないのに、ただただ断片的な情報(報道)だけで「流血」というワードだけを頭にこびりつかせ、凶器攻撃、殴る蹴る、場外乱戦の応酬といった、いわゆるプロレス的な攻防が存在しない世界だと勝手に思っていました。

自分自身が無知なだけで、観たことも体感したこともないくせに、好き嫌いを判断するのはとても損なことですね。

 

僕が、はてなブログ&YouTubeで登録しているマスクド・ニシオカさんは、YouTubeの動画内でたまにこのような発言をします。

 

「食わず嫌いはいけない。」

「行かずに後悔より、行って後悔。」

 

よく聞く言葉ではありますが、ほんと、その通りだと思います。

www.maskednishioka.com

↑マスクド・ニシオカさんのブログ 

 

話しがそれましたが、まとめると、初めて観戦する前の僕の大日本プロレスの印象は、デスマッチがあり、プロレスらしい技よりも、凶器攻撃やラフ殺法、場外乱闘と、単純な“蹴る”“殴る”の試合展開が多くなるというイメージしかありませんでした。

 

 

開けてびっくり!覆された僕の印象

初めて観戦したときはびっくりしました。

大日本プロレスはデスマッチだけではありませんでした。

 

ひとことで言うと「多面性」。

プロレスファンにわかりやすく説明するなら「明るく楽しく激しいプロレス」って言葉のほうがしっくりきます。まさに“それ”です。

 

笑いを誘うコミカルなプロレスもあれば、ジュニアヘビー級によるアクロバティックなプロレスもあり、「ストロングBJ」と呼ばれるオーソドックスで正統派のプロレス、そしてもちろん「デスマッチ」など、様々なスタイルの試合を観ることができます。

さらに驚かされたのがファンサービス

開場してすぐに数名の選手達が売店で売り子をし、写真撮影や握手、サインを快くしてくれます。

そして休憩の時には前半戦に出場した選手が売店にならび、全試合終了後の退場の時には、ほぼ全選手が売店にいます。

デスマッチを終えた選手はもちろん血だらけです。

勲章のように体中に切り刻まれた、生々しい無数の傷跡も間近で確認できます。

 

初観戦後、僕が抱いていた大日本プロレスの印象は見事に覆されました。

前述の繰り返しになりますが、何も経験をしていないのに、イメージだけで物事を決めてしまうのは、本当に損ですね。

 

 というわけで、ここで大日本プロレスの魅力をひとつずつ見ていきましょう。

 

 

魅力その1 コミカルなプロレス

大日本プロレスには笑いを誘うコミカルなプロレスがあります。

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上の写真は、この日行われた第2試合、フランク篤vs加藤拓歩の一戦。

写真右の両手をあげて「やめろ~!」というアクションを起こしている、花柄のロングタイツの選手が、“横浜のフランクおじさん”こと、フランク篤選手(大日本プロレスではレフェリーも兼務)。

常にクッション性のフランクフルトのオブジェを所持し、これを手に攻撃をするのですが、対戦相手の「それは凶器だろ!」というアピールに対して、これは体の一部だと言い張ります。

また新土リングアナからも「体の一部です。」というアナウンスが入り、会場が笑いに包まれるという大日本プロレスの名物となっています。

 

さて、上の写真なのですが、なぜフランク篤選手が「やめろ~!」というポーズをしているのか?

もうおわかりだと思いますが、体の一部ということなので、加藤選手がそのフランクフルトのオブジェにボディスラムをかけようとしているからです。

実際、このあとボディスラムがズバリと決まり、さらにストンピングでなんども踏みつけられ、フランク篤選手が悶絶します。

 

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逆に、体の一部なので当然技もかけます。

上の写真はインディアンデスロック。加藤選手悶絶!

 

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忘れてはいけないのが、よく大日本プロレスに参戦する「バラモン兄弟」(フリー)。

上の写真は、口に含んだ水をお客さんに吹き付けてる様子。

 

この二人が入場する際には、新土リングアナから「謎の液体を撒き散らします。バラモン対策をお願いします。」とアナウンスが入ります。

そして入場するやいなや、ペットボトルに入った水を撒き散らしたり、口に含んであちこちに噴射します。

 

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試合中も水だらけ!

この日は、第6試合でグレート小鹿&ザ・グレート・サスケ組と対戦。

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上の写真では、スーツケースを相手の股間に挟ませ、そこにボウリングの玉を投げ込むというおきまりの技?があるのですが、今回は逆に小鹿組にやられています。

 

(余談ですが、僕にとってサスケ選手は黒の忍者コスチュームのイメージがあったので、怪しげな教祖的なキャラになっていた事に、すごく驚きました。) 

 

魅力その2 デスマッチ

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上の画像はこの日行われた第4試合。

有刺鉄線ボードタッグマッチ、伊藤竜二&星野勘九郎vs塚本拓海&ドリュー・パーカーの一戦。

 

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デスマッチとはいえ、ここでも星野選手がコミカルなプロレスを演出します。

写真では、必殺の“勘九郎カッター”の体制に入ったところで「はい、みなさん!お待たせしました!ここで勘九郎カッターを炸裂させたいとこではあるのですが、その前に、少しお話させてください・・・。」みたいな、長すぎる前置きを語るシーン。

観客から「はやくやれ~!」と茶々をいれられ、遂には反撃されるというお約束。

 

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ダウンするドリュー・パーカーの上に有刺鉄線ボードを被せ、そこにパイプ椅子を振り下ろす伊藤選手。

会場からは悲鳴が。

 

 

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そして第5試合は蛍光灯6人タッグデスマッチ。

高橋匡哉&植木嵩行&佐久田俊行vsアブドーラ・小林&宮本裕向&ジョシュ・クレイン

 

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この迫力!

「ボンッ!」という独特の破裂音を響かせ、リングサイドのお客さんまで蛍光灯の破片が飛び散ります(お客さんは破片から身を守る透明のシートみたいなのを渡されます)。

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脳天に蛍光灯を振りかざす!思わずマック竹田レフェリーも顔をガード!

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割れた蛍光灯の先端を額に突き刺す!

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無数の椅子を重ね、その上に雪崩式ブレーンバスター!強烈!

 

 

これはあくまで僕の感覚なのですが、デスマッチはただただ凶器などを使用して相手を痛めつけるというものではない気がします。

「お前がこうくるなら、おれはこうだ!」「ならばおれはこうだ!どうだ!」

というような攻防に感じます。

いわゆる「四天王プロレス」に通ずる激しさ、熱さ、過酷さすら感じます。

確かに、やりすぎなのでは?と思うデスマッチがあったり、サソリや虫、ピラニアといったゲテモノチックなものもありますが、基本的には「受けて立つ!かかってこい!」みたいなヤンキー漫画のような熱き闘いをデスマッチには感じます。

 

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恐らく名古屋ダイヤモンドホールの照明スタッフさん。

音響、照明、演出、すべてが絡み合った上でのプロレスです。

 

 

魅力その3 正統派スタイル

 

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この日のメインイベント「BJW認定世界ストロングヘビー選手権試合」 

対峙する王者の岡林と挑戦者の中之上。

 

大日本プロレスには、デスマッチのほかに、ストロングBJ部門があり、オーソドックスなプロレスも存在します。

これがまた素晴らしい。

しっかりとレスリングの技術もみれますし、ヘビー級による肉体と肉体のぶつかり合いもみれます。

これがまたすごい迫力です。

 

「ストロング」という名称がついていることから、いわゆるストロングスタイルを想像しますが、どちらかと言えば、昔の全日本系の攻防のような感じを受けます。

全日本プロレス出身のグレート小鹿さんの影響もあるのでしょう。

近年は華のあるプロレスが主流になっていますが、こういうプロレスも残していくべきだと思います。

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序盤の腕を取りあう攻防。

見慣れた展開ですが、こういう攻防で緊張感を高めていきます。

 

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中之上選手のミサイルキックが炸裂!

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アルゼンチンバックブリーカー

負けじと自慢の怪力殺法で追い込む岡林選手。

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岡林選手のジャーマン投げ捨て!

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お互いが得意にしているラリアットが相打ち!

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岡林選手の逆水平チョップと中之上選手のエルボーの合戦。

両者一歩も譲りません。

この後、中之上選手は得意のローリングエルボー、ランニングエルボーを決めますが、岡林選手は雄たけびをあげて立ち上がります!

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試合は終盤、岡林選手のラリアットがクリーンヒット!

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リング上で大の字の中之上選手。戦いはクライマックスへ!

岡林選手、必殺のゴーレムスプラッシュを狙う。

「さぁ出るぞ!」観客のボルテージも沸点へ!

中之上選手、万事休す!

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しかし、まっていたのは剣山だった!

悶絶する岡林選手。

会場の興奮は最高潮!(←ほんとにすごい盛り上がりでした。)

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ローリングエルボー炸裂!しかし岡林選手は立ってくる!

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逆に高角度のパワーボム

と思いきや、中之上選手はこれをフランケンシュタイナーで切り返す!

まさに一進一退の攻防。勝利の女神は、どちらに微笑むのか!?

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中之上選手のジャーマン!

カウント2.9でキックアウトされると、起き上がりざまに…

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遂に炸裂!中之上選手のラリアット

しかし、これも2.9で返す岡林選手!なんというタフネス!

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信じられないことに、終盤であるにも関わらず、岡林選手の逆水平チョップがさらに威力を増して中之上選手の胸板へ襲い掛かる!

あまりの威力に抵抗できない中之上選手。しかし「俺だってプロレスラーだ!」根性の中之上選手は倒れない!

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一度目は返されたパワーボム

今度はしっかり叩きつける。中之上選手の体がバウンドするほどの衝撃!

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さぁ!今度こそ決められるか!ゴーレムスプラッシュ!

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いったぁぁ!ゴーレムスプラッシュ!

 

ワン!

 

ツー!

 

 

 

スリィィィ!

 

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18分41秒、ゴーレムスプラッシュからの片エビ固めにより、第14代王者、岡林裕二選手の勝利です!

 

てなわけで、最後は結局レビューになりましたが、大日本プロレスの魅力が少しは伝わりましたでしょうか?

 

コミカルとデスマッチと正統派レスリング。

明るく楽しく激しく熱いプロレスがここにはあります。

もし、僕と同じようにデスマッチが苦手という理由で大日本プロレスを一度も生観戦したことがないというあなた!

何事も経験です。

是非、大日本プロレスの会場に足を運んでください。

きっと、楽しめるから。