たいらじゅんが日記を書くってよ

日記・備忘録、的な。

同じプロレスファンとして残念な気持ちになった

このブログを書いているのが、2019年7月28日の0時過ぎ。

暦の上では昨日になるのですが、さきほど、新日本プロレスの愛知県大会(G1クライマックス)から帰ってきたばかりです。

 

僕はかつて四天王プロレスに熱狂したことがあり、その流れから、プロレスリングノアの試合を好んで観ていた時期があります

しかし今はさまざまな経緯を経て、団体問わずプロレスを楽しんでいます。

 

そんな僕なのですが、G1に元ノアのKENTA選手が参戦することを知ると、やはり熱くなるものがあり、今回の愛知大会のチケットを買う一番の理由になりました。

 

台風の影響で雨の降りしきるなか、満員のお客さんがドルフィンアリーナに集い、むかえたメインイベント「オカダカズチカvsKENTA」。

そこで僕は、いままで聞いたことのないヤジを聞くのです。

 

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僕には試合を観る前から気になっていることがありました。

それは「ヤフコメ」です。

G1が始まってからと言うもの、KENTA選手に対してこれでもかと言うくらい否定的なコメントが目立っていました。

 

これは僕の思い過ごしかもしれませんが、試合内容のことをいろいろ言われていますが、あんまりそれは関係ないのでは?と思います。

どちらかと言えば「ノア憎し」の感情ですね。

↓こんな感じです↓

 

・同じ初参戦のジョン・モクスリー選手はWWEでの実績は十分。

・KENTA選手は実績なし。

・でもノアでのキャリアは知っている。

 

故に、新日本プロレスファンの一部の間では、WWE>新日本>ノア

の図式がどこかにあるのではないでしょうか?

かつてノアが一時代を気づいていた頃、新日本プロレスのファンは悔しい思いを沢山してきたはずですからね。

立場が逆転してからと言うもの、なんとなくそんな風潮を感じます。

あくまで仮説ですが。

 

WWEで通用しなかった選手が新日本の真夏の祭典を制するのは許せない。

ノアでチャンピオンになったのかもしれないが、新日本はそれより上。

(上とか下とかでプロレスを観てる人がいないことを願うばかりですが…)

 

ヤフコメをみていると、感情的な、それも深い部分での憎悪にも似たものをなんとなく感じてしまいます。

 

まぁ、確かに「KENTA選手は何かを築いたのか?」といわれると、括弧たるものは無いと思うので、微妙な選手であることには間違いないとは思うのですが…。

 

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話を戻します。

そのヤジが聞こえてきたのは序盤です。

「KENTA××××!」

と、聞こえてきました。

声の方角からして、恐らく同じフロアー(2階席)で、そう遠くない感じでした。

はじめは何を言っているのか分からなかったのですが、雰囲気から、あまりいい言葉には聞こえませんでした。

 

しばらくして再び

「KENTA××××!」

と、聞こえてきました。

この時はなんとなく聞き取れたのです。

そして再び、

「KENTA××××!」

の声。

 

確信しました。

間違いなく

 

「KENTA GO HOME!」

 

とヤジを飛ばしています。

 

これはいくらなんでもひどくないですかね?

そんなヤジ聞いたことないです。

どこに帰れと言うことですかね?

「お前は新日本プロレスで通用しない。ノアに戻れ!」という意味でしょうか?

 

少なくとも、「過去のKENTAを知っているからもっとがんばって欲しい!」

というエールには聞こえませんでした。

 

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確かに新日本プロレスは素晴らしいですよ。

僕は今年のイッテンヨンも観にいきましたし、出来る限り愛知県大会は観戦するようにしてます。

ただ言いたいのは、新日本には新日本のスタイルがあり、ノアにはノアのスタイル、大日本には大日本のスタイルがあるということです(確かにKENTA選手は、新日本やWWEのようなスタイルには合わないとは思います)。

どっちが好みかというだけの話なので、どっちが上とか下とかないはず。

ないですよ。そんなの。

 

そもそも僕はいままでプロレスを生観戦をしてきて、ヤジらしいヤジに遭遇したことはなかったのですが、今回は本当に残念な気持ちになりました。

僕の周りにいたであろうKENTAファンの方も悲しい思いをしたことでしょう。

 

心無いヤジはやめようよ。

自分のことしか考えない人になるのもやめよう。

 

SNSにしろ、ヤジにしろ、その一言で気分を損なわれる人は沢山いるのです。

 

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レインメーカーが火を噴く!

 

試合自体はいい試合でしたね。

序盤はKENTA選手の旧全日本を感じさせるレスリングのテクニックから、鶴田さんのようなグラウンドのスリーパーも披露し、セミファイナルの棚橋vsSANADAに触発されたかのような展開でしたね。

 

あ、そうそう。

ヤフコメでは「KENTAは技を受けない」という書き込みをよく目にしましたが、それは違いますよ。

かつて過激なプロレスと言われていたノア時代に、かなりエグイ技の攻防をしてますからね。

 


KENTA vs Morishima (full match)

 


KENTA vs Yoshinobu Kanemaru (July 18, 2005)

個人的KENTA選手のベストバウト

 

KENTAという選手は恐らく不器用です。

新日本プロレスのスタイルにアジャストしていくには少し時間がかかるのではないでしょうか?

まずはKENTAという選手がどういう技を出すのか?どういうファイトスタイルなのかを新日本プロレスのファンに浸透させながら、少しずつ技を受けて試合を作っていく方針なのでは?と予想しています(個人的には)。

今回のオカダカズチカ戦はしっかりと受けてましたからね。

ここからまた少しずつ変化していくことでしょう。

 

なんだかKENTA選手を擁護する記事になってる気がしますが、やはりあのヤジでなんとなくスッキリしない気持ちがあるので、伝えたいこと全部ではないのですが、ある程度は書かせていただきました。

 

数名はKENTA選手へ声援を送るお客さんもいたので、少しほっとしましたが、今回観戦した印象としてはKENTA選手は歓迎されていません。オカダカズチカ選手への声援を聞けばなんとなくわかります。

わかりやすく言うと外敵ですね。

そんな外敵に新日本プロレス所属のレスラーが負けるわけにはいきません。

実はそこが今回のG1の見所なのかもしれません。

今後もG1から目が離せないですね。