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プロレスリングノア『N‐1 VICTORY 2019 開幕戦』観戦記(8.18 名古屋国際会議場)

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プロレスリングノアの観戦は、今年のGWに後楽園で行われた「グローバルタッグ優勝決定戦」以来となります。

 

jyunbo.hatenablog.com

 

あの時は、杉浦選手の熱きファイトに思わず涙を流してしまいました。

今回も杉浦選手のファイトを楽しみにしながらも、やはり注目していたのは、新生ノアとなって「グローバル・リーグ戦」から名称を変えた「N‐1 VICTORY」の開幕戦です。

いったい、どんな闘いが繰り広げられるのでしょうか。

 

今回の記事は写真を多めにアップし、最後に感想を綴ります。

 

 

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 プロレスリングノア『N‐1 VICTORY 2019 開幕戦』観戦記

 

 

N‐1 VICTRY 2019 概要

まずは、今年から始まったN‐1VICTORYの概要を、8月21日に発売された“週間プロレス”に掲載されている、NOAHの武田社長のコメントを抜粋しながら説明します。

 

N‐1の「N」には、「NOAH」「NEW」「NEXT」「NAVIGATION」「NOBEL」など、多くの意味が含まれていて、優勝することで一夜にしてスターになる事が出来るリーグ戦にしたいと武田社長は語られています。

 

目をひいたのが、各ブロック5人、合計10人という少数精鋭となっていることでしょう。

選手の選出については、過去にシングルのタイトルマッチを行っている選手を厳選して選出しており「全てのリーグ戦がメインに相応しい」リーグ戦にする狙いがあります。

 

各ブロック5人というのは少なく感じますが、新日本プロレスの「G1 CLIMAX」も始まった当初は各ブロック4人、合計8人という少人数で行われており、新しい歴史の始まりとしては特に問題はないと思います。

 

試合数が少ないので、たった1敗が命取りになる可能性が高く、常に緊張感が生まれる闘いが見れると予想します。

 

また、少数精鋭のメリットを武田社長は語られてますが、1大会で、NOAHに所属する全選手が出場することができる点を述べています。

現在の新日本のG1であれば、エントリー選手が多い上に、所属する選手も多いので、1大会で全選手をみれないことがありますが、今回のNOAHはこれを避けるかたちをとり、団体としての現在の闘いを全てみせることができるということです。

 

そして、このリーグ戦のもうひとつの特色として、現GHCヘビー級王者の清宮選手の不参加が挙げられますが、今回ここでは割愛させて頂きます。

 

 

エキシビジョン~第1試合~第5試合

大会が開催される前に、地元名古屋にある空手道場の生徒達によるデモンストレーションがありました。

空手出身の中嶋選手と何らかの繋がりがあるのでしょう。

最後には中嶋選手も登場して挨拶していました。


一般の方々なので写真はアップしませんが、こういう試みや交流って良いですね。

かつてNOAHは村おこしのようなイベントにも積極的に参加していましたが、またそういう活動ができると良いですね。

www.nikkansports.com

 

 

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第1試合が始まる前に、N‐1VICTORYに出場する全選手がリング上に勢ぞろい。

期待が高まります。

 

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第1試合

岡田欣也&KAZUMA SAKAMOTO vs ソニコ&宮脇純太

序盤の攻防から宮脇選手のヘッドロック

 

最近僕は宮脇純太選手がお気に入りです。

前回後楽園で観戦したときは、入場からリイングインするや否や、20センチ以上身長差のある鈴木秀樹選手に歩み寄り、体を寄せながら鋭い眼光を突き刺していました。

ハートもありますし、柔道の技術を生かしたファイトスタイルも面白いです。

岡田欣也選手は、初めて生で観ましたが、体も分厚く、それなりに顔立ちもいいので、人気がでそうですね。

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宮脇選手のタッグパートナー“ソニコ”選手のトペコンヒーロー!

動きもかなり軽快で素晴らしかったです。

 

ここでアクシデント。

試合はSAKAMOTO選手がソニコ選手をパワーボムで下すのですが、音響トラブルにより、味方リングアナの声も、勝利したSAKAMOTO選手のテーマも流れず、スタッフは5分ほどトラブル解決い奔走していました。

その間、ひとりのお客さんが「こういう時こそ盛り上がっていきましょう!」と会場を煽ったり、次に出場する小峠選手が、入場口から顔を覗かすなど、みんなで大会を盛り上げようとがんばっていました。

 

 

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第2試合

クリス・リッジウェイ&小峠篤司 vs タダスケ原田大輔

 

小峠選手は『金剛』を脱退してその動向が注目されています。 

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場外花道で地団駄ラリアットを狙うタダスケ選手を、逆に小峠選手がフロントハイキックで迎撃。

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ひそかに注目していたリッジウェイ選手。

ヨーロッパの選手らしく、グランドの技術が高かったですね。

写真は、タダスケ選手の足を絡ませながらのスリーパー。

 

 

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第3試合

イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr&大原はじめ&杉浦 貴

vs

稲村愛輝&マサ北宮&拳王

 

僕のお目当ての杉浦選手の一戦です。

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ドクトル・ワグナーJrは身長178cmなのですが、数字以上に大きく見えました。

ルチャ系のファイトをしますが、パワーもあります。

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杉浦選手の雪崩式ブレーンバスター!

最後は片手を外すパフォーマンスを披露し、リングに叩きつけました。

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拳王選手の鋭いキック!

会場にパシーン!と乾いた音が響き渡ります。

 

 

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第4試合

GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合

(王者組)

鈴木鼓太郎&小川良成

vs

(挑戦者組)

Hi69&田中 稔

 

田中稔選手はいつみてもかっこいいですね。

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チャンピオンベルトの返還。

 

小川選手の老獪なテクニックはやはり素晴らしく、稔選手との攻防はめちゃくちゃ見応えがありました。

 

試合は、鈴木選手が鮮やかなタイガードライバーを稔選手に決めて防衛に成功。

 

 

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第5試合

熊野 準&井上雅央齋藤彰俊谷口周平清宮海斗

vs

YO-HEYHAYATAクワイエット・ストームモハメド ヨネ丸藤正道

 

みんな大好き雅央さんの登場です!(笑)

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三沢さんがよくみせていた場外に飛ぶふりをして、ロープを掴んでクルッと一回転するフェイント(三沢フリップ)からの…

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ウルトラタイガードロップ!

清宮選手は以前からこの一連の流れを魅せていますが、すっかり定着しましたね。

ひとつだけ欲を言えば、もう少し、三沢さんのように落ち着きが欲しいですかね。

もっとスマートにと言えばいいのかな?

まだこの一連の流れを、ドタドタと一生懸命にやっている感があります。

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僕の指が邪魔ですが、谷口選手のマイバッハプレス!かっこいい~!

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最後は“ワイバーンキャッチ”と命名された変形のラクダ固めでモハメドヨネからタップを奪い、清宮組が勝利しました。

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試合後、対峙するチャンピオンの清宮と、N‐1に出場する丸藤・谷口選手。

11月の両国で激突するのでしょうか。

楽しみですね~。

 

 

第6試合

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N‐1VICTORY  Bブロック公式戦

中嶋勝彦 vs 望月成晃

 

個人的には今大会でベストバウトの1戦となりました。熱かったです。

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中嶋選手得意のムーブ。

相手をコーナーに座らせて、両足で顔面を押さえつけて不敵な笑みを。

 

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お互いキック攻撃を得意としているだけあって、試合中盤には胸板へのキックを容赦なく打ち込みます!

バシーン!バシーン!ともの凄い打撃音が会場に響き渡りました。

これが、ほんと凄い迫力!

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中嶋選手のジャーマンスープレックスホールドが高角度で決まる!

美しいブリッジ!

しかしこれを望月選手はカウント2.9でキックアウト!

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ならばと中嶋選手。必殺のバーティカルスパイクの体勢に入った!

抱えあげるか!?

あげたー!

 

そしてマットに突き刺す!

望月選手の頭がマットにめりこむ!

決まった!バーティカルスパイク!

 

カウントが入る!

 

ワン!

 

ツー!

 

・・・

 

ス・・・

 

 

返した~!

望月選手、なんと中嶋選手の必殺技、バーティカルスパイクを返しました~!

なんという底力!

熱い!強い!今まさに、プロレスの渦の中に、会場の全てが引き込まれています!

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ここからまたもキックの応戦!

なんという気迫!

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両者ノックダウン!

これがN‐1の闘いなのか!

死闘!激闘!

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西永レフェリーのカウントが進んでいく!

立つのはどっちだ!

中嶋か?

望月か?

それとも両者ノックダウンなのか!?

 

 

 

 

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最後に立ち上がったのは、中嶋勝彦~!

望月選手は立ち上がれず!

記念すべきN‐1の第1戦は、中嶋勝彦選手がKOで望月選手を下しました。

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四方でポーズをとる中嶋選手。

いや~。ほんとに痺れる試合でした。

 

 

メインイベント

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N‐1 VICTORY  Aブロック公式戦

潮崎 豪 VS アレックス・ハマーストーン

 

実のところ、僕は潮崎選手に優勝して欲しいと思っています。

Twitterでも呟いたのですが、潮崎選手は全日本からNOAHに戻ってきて、シングルのタイトルマッチやリーグ戦の決勝戦で勝てていません。

もうそろそろ、こういう大事な大会で優勝して、両国で清宮選手に勝ってタイトルを奪取して、NOAHを引っ張っていく存在になって欲しいです。

そしてチャンピオンになったら、鈴木秀樹選手と防衛戦で完全決着や~!

 

という妄想をしてます。

しかし、今回の相手は、MLWチャンピオンのアレックス・ハマーストン選手。

NOAH初参戦であり、ハッキリ言って未知の強豪です。

しかも、潮崎選手はずっと肩を負傷していて、今回もテーピングで肩周りをがっちり固めていました。

もしかすると、初戦を落とすかも…。

なんとなく嫌な予感がします。

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でた!マシンガチョップ!

師匠である小橋さんがやっていたように、しっかり左腕の振りも行っています。

 

しかし、初顔合わせのせいなのか、潮崎選手は体が重そうでしたね。

あまりコンディションが良くない感じがしました。

 

一方でハマーストーン選手は、パワーファイターかと思いきや、二段蹴りや、ラリアットにはカウンターの飛び膝蹴りを見舞うなど、パワーだけではないところもありました。

 

とは言うものの、場外戦では、パワーボムで抱え上げたかと思えば、場外のマットではなく、エプロンに叩きつけたり、変形のサイドバスターなど、やはり力技で潮崎選手に襲い掛かります。

 

一番びっくりしたのが、、、

 

「Burning Hammer!!!(バーニングハンマー)」

と叫んだところでしたね。

アレを出すのかと。

この技を知っている人はざわついていましたね。

これはさすがに、アルゼンチンに抱えあげられる前に阻止しました。

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ハマーストーン選手は、投げ捨て式、ホールド式のジャーマンも披露。

強烈!

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間合いを取る潮崎選手。

さぁ!でるか!?

豪腕ラリアット

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しかし、カウンターの膝が潮崎選手の顔面をとらえる!

朦朧とする潮崎選手。

あぶない!ピンチや!

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うお~!

体がワンバウンド!

強烈なパワーボム

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そして、ブレーンバスターの体勢に入る・・・

わ~!

それはまさに・・・

 

「昇天・改」!

 

中山レフェリーの手がマットを叩く!

 

ワン!

 

ツー!

 

・・・

 

スリー!

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なんてことでしょうか!

潮崎選手、初戦を飾れず!

MLWのチャンピオンベルトを誇らしげに掲げるハマーストーン選手。

N‐1の開幕戦は波乱の幕開けとなりました。

 

 

感想

まず、お客さんの入場が8割ほどだったのはよかったと思います。

もちろん、超満員を目指して欲しいのですが、下手したらもっと少ないのかも知れないと思っていたので、少しほっとしました。

とは言え、写真をみてお気づきかと思いますが、やはり空席があると目立ちますね。

客入りに関しては、辛抱強く人気を積み上げていくしかないと思いますので、がんばって欲しいです。

 

N‐1に関してですが、今回の中嶋勝彦vs望月成晃であったり、6月に行われた清宮海斗vs杉浦 貴のGHC戦などを見る限り、エントリー数は5人で丁度よかったのでは?と思います。

なぜなら、NOAHの試合はハードなんですよ。

これをリーグ戦の名の下に連戦を続けてしまうと、選手が怪我をする恐れがあるなと思いました。

なので、5人で丁度良いと。

 

NOAHの試合は、うまく例えられないのですが、オーソドックスで硬派なヤンキー漫画のような雰囲気がありますね。

ろくでなしブルースとか、クローズ的な。

「魂の殴り合い」「それでも立ち上がる」「雄たけびをあげる」

みたいな感じです。(わかるかな~?)

 

出来ることなら決勝を観にいきたいのですが、ちょっと無理っぽいです。

 

N‐1 VICTORY 2019

 

初代優勝に名を刻むのはいったい誰なのか?

 

目が離せません。

 


プロレスリングノア「N-1 VICTORY 2019 開幕戦」8.18 名古屋国際会議場 観戦記

↑今回の記事とは別に、動画もアップしました。

 

 

 

おわり

 

↓星取表(8月25日時点)はこちら↓

https://www.noah.co.jp/news/638/

 

ノア公式動画


N-1 VICTORY 2019 Bブロック公式戦 谷口周平vs拳王|8月20日 アクロス福岡

 


N-1 VICTORY 2019 Aブロック公式戦 杉浦貴vsマサ北宮 |8月20日アクロス福岡

 


N-1 VICTORY 2019 Aブロック公式戦 丸藤正道vs潮崎豪 | 8月23日熊本市流通情報会館