燕参上
あれは6年前の冬のある日。
外は雨だった。
僕は日進市は米野木駅で電車が来るのを待っていた。
目指していたのは、塩釜口駅から程近いところにあるラーメン屋さん「男そば 連獅子」だった。
「男そば連獅子」を知ったのはひょんな事からだった。
当時、僕が嵌っていたプロレスゲーム実況チャンネル「WmW」のリングに、スポンサーとして名前が載っていたのが、この「男そば 連獅子」だった。
↑当時の動画。青コーナー(画面左側)に「男そば 連獅子」の名がある。動画管理人のマスクド・ニシオカ氏の語り口調は今聴いても好きだ。
ある日、別の動画でこの「男そば 連獅子」がスポンサーになった経緯を話していた。
「ハッ!?」とした。
その店は僕の家からすぐ行けることを知った。
塩釜口は家から電車1本で行ける。
近い。
行きたい。
行くしかない。
そう思った。
実は、この頃は僕もyoutubeに動画を投稿していて(今は9割は非公開にしている)、折角だから、男そば連獅子でのひと時を動画に納めようと、カメラを片手に家を出た。
↑恥ずかしいから、ホントは載せたくない(笑)
背の低い入り口をくぐると、そこにはファンキーミュージックとアンダーグラウンドな世界観が広がっていて、入ってすぐのところにあるテーブルでは、小さなお子さんを抱く男性が、お子さんにミルクをあげているようだった。
「いらっしゃ~い!」
その男性が僕にそう言ったところで、この人がこの店の大将だとわかった。
この頃、先に紹介したWmWの動画内でマスクド・ニシオカ氏は、こう告知していた。
「男そば連獅子に寄られた際に、『マスクド・ニシオカ』と言われた方には、サービスをしてくれますよ~」と。
僕は大将に言った。
「マスクド・ニシオカ」
すると大将は一瞬固まったあとに
「えぇぇぇぇぇぇええええ!」
と絶叫した(笑)
まさか本当に来店者が来るとは思ってなかったらしい。
そこからはもう大変(笑笑)
僕が行ったのはお昼ごろで、夜の営業前に一休みしたいはずなのに、プロレス話しが止まらなかったよ。
ビール飲みながらプロレス動画を観て、そして笑いあう。
あ~、、、素敵な時間だったな。
楽しかった。
大将は「気持ちの良い男」っていう印象で、よく笑い、ハキハキと大きな声で喋る。
そしてなかなかにファンキーだ(笑)
反面、食に関してはさすが。
なによりも研究熱心だった。
それからというもの、月に1~2回は男そば連獅子に通うようになった。
そしてなんと、素敵な女性も紹介してくれて、僕はその彼女と交際もすることにもなった。
彼女を幸せに出来なかったのは痛恨の極みだけど…。
月日は流れ、やがて男そば連獅子は閉店した。
そして大将は、名古屋市中区伏見に新しく「燕参上」をオープンした。
オープン当初、僕も少しの期間お手伝いをしたのだけど、忙しいったらありゃしない。
地獄だと思ったよ。
とまらない長蛇の列がどれだけ恐怖だったか。
この時、右往左往して、僕が力になれなかったのは、本当に申し訳なく思っている。
でもね、これは行列できるよ。
この味なら並ぶ。
とにかく美味しいのだ。
僕のお気に入りは「新潟燕参上ラーメン」。
食べ応えのある太麺にからみつく、煮干系のスープ。
個人的には、盛り付けられた玉ねぎのみじん切りが良いアクセントになっていて好きだ。
余談だけど、沖縄そばが好きな人ならきっと好きな味だと思う。
そしてもう一つが「辛口カレー」
ラーメン屋さんなのにカレー!?と、思われそうですが、これ本当に美味しい。
うまい表現が見当たらないけど、舌先が「辛い」と反応するとかではなくて、口の中全体で辛さを感じることができる。
そして深い味わい。
ここでしか味わえない完璧なオリジナルカレーだと思うよ。
そりゃね、明け方まで頑張ってカレーの仕込みをするんだもの。美味しくなるに決まってるのさ(カレー屋じゃなくてラーメン屋さんだけど(笑))。
先日、お笑い芸人の千原ジュニアさんが、自身のyoutubeチャンネルでこの「燕参上」を紹介していたので、その動画も載せますね。
ぜひご視聴ください。
実は夕べ、久しぶりに燕参上に足を運んだ。
残念ながら大将は不在だったけど、僕がお手伝いしていた時のメンバーの一人がいて、沢山お話しをしたよ。
楽しかったな~。
そしてこの日は「肉そば」をチョイス。
なんじゃ~!これは美味い!
「しょうがを少しずつ溶かしながら食べてください。」
その通りにしたのだけど、これはたまらん。
しょうががスープの秘めたる力を、これでもか!これでもか!と引き立てる。
さすがは食の冒険者。
こりゃまた凄いの作りましたね。
何書いてんのかわからんな(笑)
もう僕にはこの美味しさを説明できん!
↑ 燕参上の肉そば。奥に並んだビール瓶は見なかったことにしてください。
今度はいつ行こうかなぁ。
折角だから誰か連れて行ってあげたいんだよな~。
その時は大将にも会えるだろうし。
楽しみでしかたがない。
これを書きながらそんな感情になる僕でした。
ごちそうさまでした!
再見!
おわり
追記
いまこのブログを読み直している、
最初はクールな男を気取った口調が、だんだんとお馬鹿な口調になってるね。
なんか、おもしろ。
おわり