伝説の音楽番組
あなたはかつて「eZ a GO!GO!(イージーアゴーゴー)」という音楽番組があったことをご存知だろうか?
僕が知っている限り、ライブ型式の音楽番組はこの番組が初だったように思います。
なにせ、ダウンタウンの「HEY!HEY!HEY!」の放送が始まったとき、歌のシーンを観た時には真っ先に「eZ a GO!GO!みたいな番組だな。」と思ったのだから。
ステージがあって、オーディエンスがいるというスタイルの最初の音楽番組だったと記憶してます。
出演者は、オリコンとかでバリバリにチャートインするようなメジャーなアーティストよりも、音楽通の間で知られたアーティストが多かった気がする。
僕はこの番組で大沢誉志幸や、松岡英明、詩人の血など、割とマニアックなアーティストを知る事になります。
MCには懐かしのU2ROCKET、そしてそして、後にJUDY AND MARYのヴォーカルとして大人気となるYUKIさんが務めていました。
僕がこの番組を知ったのは中学3年生の頃だったと思う。
当時、僕は沖縄で暮らしていて、土曜日の深夜に放送されていたこの番組が好きでした。
そして、ある日、いつものようにこの番組を観ていると、衝撃的なバンドを目にするのです。
衝撃のエレファントカシマシ。
歌う曲は「奴隷天国」。
まず「奴隷天国」というタイトルからして、なんとも危険な香りがプンプンと立ち込めているのですが、その胸騒ぎをさらに加速させるかのように、イントロでドラムがガツガツとリズムを叩き込みます。そこから荒々しいギターのリフが入ってくるという、極太なロック!
ロック好きな僕は、正直、ここまでは素直にかっこいいと思いました。
でも問題は出だしの歌詞ですよ、出だしの歌詞。
♪太陽の下 おぼろげなるまま 右往左往で あくびして…
死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぃぇいぃ!!!!
である(笑)。
当時僕は、音楽で「死ね〜!」なんて絶叫する人を初めて見たわけで、もうその衝撃ときたら、半端じゃなかったっす。
しかも雰囲気がやたらと怖い。
ギター投げたり、イスを蹴飛ばしたり、大型のスピーカーを倒したり、やりたい放題。
後半はオーディエンスに向かって「なに見てんだよ!おめぇだよ!(注:一応、これは挑発しているわけではなく、歌詞カードにも載ってる正式な歌詞です)」と、がなりたてます。
ちなみにこれ、最初にも書きましたが、ライブ型式の音楽番組なんですよ。
オーディエンスの皆さん、ひいてたんじゃないかな。それか、恐怖におののいたか。
僕が初見で衝撃を受けたアーティストは、THE BLUE HEARTSの甲本ヒロトさんと、エレカシの宮本浩次さんの二人だけです。
なぜ僕が今回エレカシをピックアップしたのかというと、エレカシを観るたび、聴くたびにこの日の衝撃を必ず思い出すからです。
しかも、今回は、僕の好きなCHAGE&ASKAからエレカシに行き着きました。
どういうことかというと…
1.ASKAの「伝わりますか」をyoutubeで聞いていた。
2.関連動画で、ちあきなおみの「伝わりますか」を聞いた(ちなみに、元々ASKAさんがちあきなおみに提供した曲)。
3.さらに関連動画で「喝采」を聞いた。
4.エレファントカシマシが「喝采」をカバーしてるのを思い出した。
5.奴隷天国を思い出した。
ということです。
そこで、僕はyoutubeで検索かけてみました。
ありました。
間違いなくあの日みた番組です。
ここではリンクは張りませんが、興味がある方は、youtubeで、
「奴隷天国 初期エレカシ」
で検索をかけてみてください。
ちなみに僕は、この曲が収録されているアルバム、その名も「奴隷天国」は買いました。
とにかく衝撃的でしたし、曲自体はかっこいいと思えたからです。
ただし、僕はファンではないので、細かくあーだこーだは言いませんが、下記のブログを拝見して、なるほどなとは思いました。
当時はもしかすると、この曲によって、ただの危ないやつらだと思われていたかもしれませんが、時代が変わり、世間のこの曲に対する感覚はちょっと違う感じになっているのかもしれませんね。
唯一無二の存在感
バンド小僧だった僕は、当時発刊されていた月刊誌「バンドやろうぜ」という雑誌を好んで読んでいましたが、よくエレファントカシマシの名前は目にしました。軒並み評価は高かった事を記憶しています。
本当に音楽関係者からの評価は高かったのです。しかし、お世辞にも売れているとは言えませんでした。
それでも、「悲しみの果て」で遂に世間一般にも知られるようになり、「今宵の月のように」で一気にスターダムへと駆け上がっていきました。
宮本さんの存在感って、ほんと独特ですよね。
あー言うのを「唯一無二」って言うのだと思います。
僕が紹介してる動画では、恐らく曲の終わり方が決まってなくて、とりあえず、自由に歌い叫んでいる宮本さんの雰囲気にあわせて終わっているという感じを受けるのですが、それがなんとなくかっこいいです。
ライブ中にフィーリングの合わないドラマーに向かってマイクを投げつけた事件もあり、なんとなくおっかないとこもありますが、歌っているときの宮本さん、インタビューを受けているときの宮本さん、あの普通じゃない感じ。
僕は好きです。
あぁ、名古屋こねぇかな~。
こう記事を書いてみると、是非とも生で観たくなりました。
って事で、今回はこんな感じかな。
では、また次回。
今回の記事について動画も作成しました。
ぜひご覧ください。
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