2020年6月11日(金) 子供の頃に好きだったアニソンを紹介
昨夜「Re:ゼロから始める異世界生活(略して「リゼロ」)」の2ndシーズンの特別番組がYoutubeで配信されていた。7月から始まる2期の情報が満載でした。いや~楽しみでたまらないっす!
今冬に放送された「ダーウィンズゲーム」でアニメを観だして、リゼロで完全にアニメに嵌ってしまい、今ではdアニメに加入するかどうか悩む日々を送っている(笑)
加入してしまうと怠け癖がついて、自分で決めた“やらなきゃいけないこと”をサボってしまいそうで怖いんだよね~。だからここは我慢して加入していない。
少し前の話になるけど、僕がよく観るYoutubeチャンネルの「マスクド・ニシオカ」さんが、生配信中にアニソンの話で盛り上がっていた。
どの動画だったかは忘れた(汗)
ルパン三世やデビルマンにガッチャマン、僕の思い浮かべるいわゆる「アニソン」の話で盛り上がっていたのですが、僕より少し上の世代の曲になるのですよね。
とはいえ僕もその世代のアニソンは好きだし、名曲が揃っていると素直に思います。
この世代(70年代)のアニソンを「アニソン」として定義している人達のことを、一部では「アニソン原理主義者」と例えられていますが、その原理主義的なアニソンと、現代では一般的になった、アイドルやポップスシンガーなどを起用した“タイアップ”がメインとなるアニソン、僕の世代(80年代)だとちょうどその狭間、転換期にあたると考えています。
まぁ、知ったかぶりはここまでにして、タイトルにあるとおり、僕が子供の頃によく観ていたアニメのアニメソングを紹介しますね。
ちなみに、普段は公式チャンネル以外の動画はリンクを貼らない主義ですが、今回は公式でアップされている動画が無く、悩みましたが、古い曲ですし、貴重な音源だと思いますので「遺す」という意味でもリンクを貼っておきます。
①スプーンおばさん エンディングテーマ(以後「ED」) 「リンゴの森の子猫たち」
たまらん(笑)
物語の内容は、スプーンおばさんが小さくなることぐらいしか覚えていないけど、この曲は42歳になった今でも口ずさんでしまう。
②ドラゴンボール(ED) 「ロマンティックあげるよ」
お家で留守番してるときにこのED聴いて、なぜか切なくなった記憶があります。
今聴いても、どこか切ないです。
この頃のドラゴンボールは冒険ファンタジーの要素が強かったですね。
また、このエンディングでは主人公の悟空ではなくて、ブルマがメインになっているところもおもしろいです。
(ブルマの声優である鶴ひろみさんは17年11月16日に亡くなりました。合掌)
③聖闘士星矢 オープニングテーマ (以後「OP」)「ペガサス幻想(ファンタジー)」
Pegasus Fantasy - ペガサス幻想 OP 聖闘士星矢
ドラゴンボールやキン肉マンと並び、ジャンプ黄金期に人気を誇ったアニメですね。
僕はあんまり嵌らなかったけど、キグナスのヒョウガは好きでした。
オ~ロラ・エクスキュ~ショ~ン!
ちなみに僕は牡羊座なので、キャラ的には「アリエスのムウ」です。
この曲はとにかくカッコいいです!
④青いブリンク(OP) 「瞳のなかの未来」
当時、手塚治虫の最後のアニメ作品として話題となりました。
歌っているのは南野陽子さん。
「青いブリンク」と「パラソルヘンべえ」は祖母とよく一緒にみていた、思い出のアニメなのです。
「カケルくん、勇気をあげる!」
⑤アニメ三銃士(OP) 「夢冒険」
歌っているのは酒井法子さん。
この曲は学校帰りに歩きながらリコーダーで演奏してた思い出(笑)
あとは、母が入院中によく病室でも観てたかな。
今回この日記にリンク貼るときに知ったのですが、ルパン三世の作者であるモンキー・パンチさんも、このアニメと関わっていたようです。
⑥へーい!ブンブー(OP) 「ぼくはブンブー」
なぜか同世代にこのアニメの話をしても、知っている人が少ないアニメです。
内容はまったく覚えていませんが、この曲はよく歌ってました。
調べてわかったのですが、ブンブーの声優は、孫悟空でお馴染の野沢雅子さんです。
⑦フラグルロック(OP、ED) ※曲名不詳
フラグルロックはパペットショーなのでアニソンとして紹介するの違うような気がしますが、まぁいいでしょう(適当)
メインキャラの声優さんはキン肉マン、ケンシロウの声を務めた神谷明さんです。
この番組も同世代で知ってる人はあまりいない。フラグルロックが完結し、その後に放送された「アルフ」は有名なんですけどね。
友達と肩組んで「♪おっどろぉよ!いや~なことわっすれぇえ」と歌った日を忘れない。
もう僕世代のアニソンの王様ですね。
最後の「♪あ~いぅをとりもどせぇぇぇええ~」の「せぇぇぇええ~」のとこが好き。
ちょっと話がそれますが、「愛をとりもどせ!!」「ペガサス幻想」「薔薇は美しく散る」「タッチ」「君をのせて(ラピュタの主題歌)」「アンパンマンのテーマ」「ルパン三世のテーマ」のアニメタルバージョンは個人的には最高だと思うので、興味があればぜひ。
⑨エスパー魔美(OP) 「テレポーテーション–恋の未確認–」
妹がまだ幼かったころ、あやしながらよく一緒に観ていた。
途中、魔美がヌード画のモデルとして服を脱いでポージングするシーンがあって(今ではありえないw)、なんか観てて恥ずかしいアニメでもあった。
この曲のカセットテープも持っていて、よく妹と聴いていた思い出。
⑩シートン動物紀(OP) 「生命あるもの」
もうね、これですよこれ。
幼かった僕でしたが、この曲にどれだけ胸を打たれ感動したことか。
本当に大好きな一曲なのです。
この曲を紹介したくて今回の日記を綴ったといっても過言ではないです。
いや~、、、本当にいい曲だな~(しみじみ)
てなわけで、今回は以上。
こうして並べてみると僕が今まで作ってきた曲は、けっこうアニメソングから影響されているような気がします。特に歌詞や曲の雰囲気。
あと、NHKや教育テレビ(現「Eテレ」)で放送されたアニメが多いのは、一時期、民放が視聴できない環境にいたからだと思う。
(当時の宮古島では、月額制の有線放送に加入して、やっと民放が視聴できた)
他にも、パーマン、怪物くん、キン肉マン、キャッツ・アイ、天空戦記シュラト、魔動王グランゾート、魔神英雄伝ワタル、忍者ハットリくん、ドリモグだぁ!!、悪魔くん
等々、、、きりがないので強制的にここで終了。
あ、そっか。また別の機会に上記のアニソンは紹介しようかな。
おわり
*1:STEREO
2020年5月27日(水) あやうくトイレで白目剥いて卒倒しそうになった話し
夜勤を終えた俺は、片手に銀色の缶ビール2本と、白い容器のカップやきそばが入ったレジ袋を、ガサガサと鳴らしながら家路についていた。
静かな町。午前3時。
近所には神社があるが、一度もお化けを恐れたことはない。むしろ本物の人を恐れていた。頭に蝋燭やら懐中電灯やらを白い紐で頭に固定した白装束の女が出てきたりしようものなら、きっと俺は失禁するだろう。そんな想像をしていると必ず行きつくのが「人類史上初めて、五寸釘で命をロックオンすることを編み出した人はいったい誰なのか。」妄想癖のある俺は、相変わらずしょうもないことばかり妄想している。
ミッキーマウスの顔をかたどった円形の青いキーホルダーには、息子からもらった手作りのお守りがぶら下がっている。3年間共に歩んできたそのお守りはもうボロボロだ。それを指ですこしよけて、銀に輝く小さな家のカギを親指と人差し指で挟み、鍵穴に差し込みドアロックを開錠する。
ガチャリ。
「ただいま」誰もいないけど、いつも言うようにしている。
手洗いうがいをする前にまずトイレ。それが俺のルーティン。
便座の蓋を開ける。ふと、便器の中の水が溜まっている部分に2つの黒いゴミが浮いているのがみえた。
「ん?なんだこれ。」
パッと見、毛虫や芋虫のような形状。長さは3~4cmぐらい、太さは0.5cmぐらいだろうか…。
「なにか落ちてきたのかな…」
ふと天井を見上げるが、それは意味の無いことだとすぐに気づく。なぜなら便座の蓋を下ろしていたのだから。
改めて、その黒いゴミを見てみる…。
「・・・こ、、、これは!?」
虫!?
動いている動いている動いている動いている動いている動いているぅぅぅぅ!
ゆっくりとモゾモゾと動くその黒い芋虫状の2つの固体に気づいたとき、トイレという異世界空間はヒャダルコの如く凍結し、ザ・ワールドの如く時を止め、俺は白目を剥いて立ち尽くしていた。
白目を剥くたいらじゅん氏(42)
「い、、、いったいこれは(ブルブルブル)」
ついさっき意味がないことを知ったはずなのに、なぜか天井を見上げる俺。トイレのドアを開けるもやっぱり閉める俺。人間というのは、本当に焦ったときに理解しがたい行動を起こすものなのだ。
「落ち着け!」
心の中で俺は俺に呼びかける。
“検索してはいけない言葉”を軒並み閲覧していたこともあれば、〇ッカ〇ットや〇ロッティ〇マンデーなどの残酷なサイト、寄生虫の動画などを定期的に観てしまう変態的な俺は、ある程度のグロ耐性があるはず。
落ち着いた。
落ち着いても白目のたいらじゅん氏(42)
まず俺が知りたいのは2つ。
1.こいつは何者なのか?
2.こいつは何処からやってきたのか?
2つ目はなんとなく想像がつく。排水口だ。そこしか考えがつかない。タンクの中も考えたが、いくらなんでも水が放出される穴から出てくることは不可能だろう。
考えをめぐらせているその刹那、、、ツー…と、背筋に冷たいものが伝う…。
「も、もしかして、、、お、、俺のお腹のなか、、、とか、、、(震)」
あやうくトイレで白目を剥いて卒倒しかけた。
「そんな馬鹿な!嘘だ!嘘だと言ってくれぇぇぇぇ!排水口だよな?な?な?な?」
こうなるとその謎の虫の正体を確実に突き止めなければならない。絶対にお腹の中に何者かがいた(いる)なんて、あってはならないことなのだ。せめて、せめて寄生虫ではないことを知れば、俺は白目から立ち直ることができるはずなのだ!
絶望的な状況に立ち向かう白目のたいらじゅん(42)
指で検索する(他にどこで検索するのか…)。困った。なんて検索すればいいのか?とりあえず打ち込む。もちろん指で。「トイレ 中 虫」「トイレ 排水口 虫」「トイレの中 水 虫」…。いろいろ試すが、どれも欲しい検索結果がでない。と、その時「便器 中 虫」で検索をかけると・・・。
いた。
いたぞ!間違いない!こいつだ!
その名は、、、
アメリカミズアブ
「ア、アメリカ、、、?」
なぜアメリカなのかは知らないが、間違いなくこいつだ。このアメリカミズアブの幼虫で間違いない。(リンクは貼らない。気になる方は「アメリカミズアブ 幼虫」で検索。かなりグロめの動画がでることがあるので検索するときは覚悟を決めて)
どうやらこいつはトイレの浄化槽に生息することがあり、まれに配管を伝ってトイレに現ることがあるらしい。
俺はホッとした。決して俺のお腹のなかから出てきた訳では無いとうことがわかったからだ。
きっとこいつは、俺の「ただいま」に「おかえり」と、応えたかっただけかもしれない…。ふっ…甚だ食えぬ虫だな。アメリカミズアブ…。
て、なるか~い!キィィモ!ただただキモイ!こんなやつトイレにジャー!だ!
たいらじゅん氏(42)
そんな俺は、いつかきっとキングヌーの「白日」を白目を剥いて歌うのだろう。
アメリカミズアブの思い出をのせて…。
おわり
2020年5月22日(金) ソードアートオンラインⅡでボロ泣き
5月22日(金)晴れ
— たいらじゅんがつぶやくってよ (@backdrop_man) 2020年5月21日
気温14℃
目覚め良し
朝は動的ストレッチをやるようにしてるのだけど、今朝は試しにラジオ体操をやってみた。体のキレとか意識してしっかりやると意外とハードなのね。
先週あたりから、入浴時と寝る前に「ソードアート・オンライン」をAbemaTVで視聴している。
5分で分かる! ソードアート・オンラインdengekibunko.jp
アニメのことをあまり知らない僕ですら、ソードアート・オンラインという名前と、ざっくりと「ゲーム内の仮想世界の中の物語」というのは知っていて、息子も面白いと言っていたので、とりあえず1期から順を追って観てみることにした。
よくあるバトル系のアニメだと思ってたけど、違った。
一つ一つのエピソードやテーマがしっかりしていて、人の欲望や愛などが丁寧に描かれている作品だと思う。
それでも、2期(ソードアート・オンラインⅡ)の前半までは、正直「まぁまぁ面白いな」という程度の印象だった。
それが後半「ユウキ」という人物が登場し、ユウキが物語の中心となるエピソード(マザーズ・ロザリオ編というらしい)になると
やられた。
泣いた。
「生きることの意味」と書くと、なんだか安っぽく感じてしまうけど、ヒロインのアスナと、ユウキの物語は、ひとつの答えへと導いてくれる気がした。
しかも、何気なく聴いていたエンディングテーマとムービーも、ユウキの秘密が明らかにっなって以降、胸に響きすぎてますます感情が揺れてしまう。
LiSA 『シルシ -MUSIC CLIP short ver.-』
ネタバレしない主義なのでその内容の詳細は書かないけど、たまたま僕のこの日記を見ている方で、もし、生きるということに悩んだり、答えを求めている人がいれば、是非おすすめしたい。
ソードアート・オンラインⅡは、現在AbemaTVで無料で視聴でき、ここで取り上げた「マザーズ・ロザリオ編」は、18話~24話となっている。
手っ取り早く知りたいかたはネタバレ記事へ↓
【感想】ソードアート・オンラインの『マザーズロザリオ編』は何度観ても涙腺が崩壊する - よし任せろ!www.yoshi-makasero.com
おわり
2020年5月15日(金) 平和を考える時に“悪”は必要なのか?
平良こずえの歌う「こんなにも澄んだ空の下で」は、僕が作詞を手掛け、作曲はまた君に恋してるの森正明が担当している。
2015年6月に発売された、平良こずえ1stフルアルバム「サーユイサモーレ!」に収録された。
この曲は、いわゆる「詞先」(しせん。歌詞が先に出来て、あとから曲を作る流れ)で誕生し、楽曲自体は、最後にボーカルをレコーディングする数分前、かなりギリギリのタイミングで完成した。
ここでは僕が担当した歌詞について書いておこう。
この曲のテーマは「平和」。
僕にとって公園は平和を象徴する場所。
家族の日常が溢れ、子供達が走り抜け、砂場で砂まみれになり、母親達は談笑し、恋人たちが手をつなぎ、ベンチには昼寝のサラリーマン、ジョガーは息を弾ませ、空はどこまでも青く、風は優しく撫で、木々の緑が踊り、夜は月と共に静寂に溶けていく。
この曲は、そんな公園が舞台になっている。
不思議に思っていることがある。
人はなぜ平和を求める時に争うのか。
それはもうすでに平和ではない気がする。
己の正義から悪を作り、傷つけ、排除する。
僕は沖縄で育った。
あの教育は危険だ。
第2次世界大戦時に地上戦の舞台となったこともあり、平和教育に力を入れるのは分かるが、教育の過程上、憎しみが生まれてしまう可能性があるのは、僕としては間違った教育に見えてしまう。
平和を考えるときに悪は必要なのか?
例えば、地球の平和を守る戦隊ヒーローや、侵略から国を守る歴史ファンタジー系の物語であれば、悪があってこそ平和が尊く輝く。ただ、それは仮想世界、つまり虚構の中での話し。
僕は、音楽のなかに平和のメッセージをこめる時、シュプレヒコールを挙げることではなく、日常を描くことにした。
今日も、近所にあるブランコとスベリ台と鉄棒しかない小さな公園には、子供達の笑い声が響いていた。
愛すべき瞬間はいつだってそこにある。
おわり。
2020年5月10日(日) 尻を痛めたブライアン・メイとリック・ルードの名人芸
5月10日(日)雨
— たいらじゅんがつぶやくってよ (@backdrop_man) 2020年5月10日
気温17℃
目覚め良し。
このご時勢、観光客が激減し、奈良の鹿さんがせんべいをもらえずに凶暴化してるという記事をみたけど、ただの発情期らしい。
…という記事を朝っぱらからみたおいら。
昨日、あのQUEENのギタリスト、ブライアン・メイが庭弄りの最中にお尻の筋肉を切ってしまう怪我を負ってしまったというニュースをみた。
介助がないと動けない状態らしいので、本当はネタにするようなものではないかもしれないけど、本人はいたって元気っぽいので、今回も遠慮なく書いておく。
お尻を痛めると言えば、忘れてはならない人物がいる…。
もしかしたら彼は世界を作り上げた人物なのかもしれない。海に陸地を作り、そこに人間を住まわせ、季節を創造し、あらゆる生命体に命を吹き込んだ。そういう人なのだ。いや、神だ。彼こそGODなのだ。
俺は、リック・ルードになりたかった。俺こそがリック・ルードだと名乗りたかった。
例えば、通りを歩いているときにみかける「ここから進入してはいけません」と、ピンと張られた鎖。
もちろんリック・ルードになりたかった俺は、体育の授業の高飛びの要領でジャンプし、真剣な顔でその鎖に股間を痛打した。いや、、、できなかった。
またある時は、道路工事の周辺に立っているカラーコーン。真剣な顔で椅子だと勘違いして、そのカラーコーンに腰をかけた。いや、、、できなかった。
あんなにリック・ルードになりたくても、どんなにリック・ルードと名乗りたくても周囲から奇怪な目で見られるのは耐えられない。
アドラーの「嫌われる勇気」、そして箕輪厚介の「死ぬこと以外かすり傷」を何度読んでも、心の中から完全に羞恥心を拭い去ることが出来なかった。
俺は、自分に絶望した。どんなに望んでもリック・ルードになることは出来ない。どんなに切望しても、リック・ルードと名乗ることはできないのだ。・・・と。
そんな時、同士が現れる。
彼は、自分がリック・ルードになれないことを悟り、そのかわりに、永遠にリック・ルードの神の業の動画をtwitterにアップし続けているのだ。
きっと彼は心の中でこう叫んでいるに違いない。
「俺こそがリック・ルードだ!」と。
いや、違う。
俺も言いたい、空に向かって叫びたい
それなのに、ある日、友人が信じられない言葉を発した。あまりに突拍子のないことを言うので、脳汁が垂れるぐらい耳の穴をかっぽじってもう一度よく聞いてみた。
間違いない。彼はこう言った。
「リック・ルード?だれそれ?」
全知全能万物の神であるリック・ルードを知らないとは…。
くっ!この異教徒め!
あぁ、そうかい…。わかったよ…。見せてやるさ!
目ん玉破裂するぐらいしっかりと目を見開いて、とくと見よ!
これがリック・ルードの神の業だ!
— rick rude getting atomic drops (@RickRudeSells) May 2, 2020
— rick rude getting atomic drops (@RickRudeSells) May 2, 2020
— rick rude getting atomic drops (@RickRudeSells) May 6, 2020
— rick rude getting atomic drops (@RickRudeSells) May 7, 2020
audio remaining intact for obvious reasons pic.twitter.com/wBup4I7ZYH
— rick rude getting atomic drops (@RickRudeSells) May 7, 2020
今回は5選で勘弁しておこう。
わかったな?これが神「リック・ルード」なのだ。
けっしてお漏らしをしそうな人ではない。
あれだ。あの姿こそがリック・ルードなのだ!
今度会ったときに「リック・ルード?DARESORE?」なんて言ったらぶっとばすぞコノヤロー!
いいか、アトミックドロップを受けるときはしっかり両足を高く上げバタつかせるんだ!そして、敵の膝の上に全体重をかけろ!そしてあのWalkだ。忘れるなよ。
奇跡は起きるものじゃない、奇跡はおこすものだ!アトミックドロップをくらう日はいつか必ずやってくる。I Believe!信じるんだ!
じゃあな。異教徒よ。
今度会ったときに、お前がリック・ルードになっている事を楽しみにしてるよ。
おわり
2020年5月9日(土) 読書「桜の下で待っている」感想
いい作品に出会えた。
コンビニでなんとなく手に取った本。
「桜の下で待っている(彩瀬まる 著書)」
本との素敵な出会。
たまにそういうのってあるんだよね。
あらすじ『面倒だけれど愛おしい「ふるさと」をめぐる感動作』
郡山、仙台、花巻…桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行く先で待つものはー。
実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪(うしな)うこと…複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く。注目の気鋭作家が丁寧に紡いだ、心のひだの奥底まで沁みこんでくる「はじまり」の物語。
この本は五つの短編で構成されていて、その全てに花の名がタイトルに盛り込まれている。
1.モッコウバラのワンピース
2.からたち香る
3.菜の花の家
4.ハクモレンが砕けるとき
5.桜の下で待っている
おもしろいのは “ふるさと” がテーマにはなっているが、それぞれのストーリーでその定義が違う。
本書の解説から引用するが、まず、1つ目の「モッコウバラのワンピース」は、大切な人がいる場所。2つ目の「からたち香る」は、愛する人のふるさと。3つ目の「菜の花の家」は、生まれ育った場所(つまり、一般的に言う“ふるさと”)。4つ目の「ハクモレンが砕けるとき」は、血の繋がりのある人がいる場所。5つ目の「桜の下で待っている」は、持てなかったふるさと。
個人的には、「モッコウバラのワンピース」と「桜の下で待っている」が好きな話だった。
「モッコウバラのワンピース」
東京で暮らす主人公「智也」には、宇都宮で暮らす祖母がいる。月2回の病院の診察や、重量のある買い物の付き添いに母が行けない日には、智也が付き添うことになっていた。
祖母は夫を亡くしているが、ある日、旅の途中で出会った男性と恋に落ち、家族・親族の大反対を押し切り、その男性と暮らすため宇都宮へ移り住む。しかし、そんな生活は長くは続かず、その男性も事故死してしまい、祖母は今、宇都宮で一人暮らす。
そして智也は、付き合っている彼女のある発言がきっかけで、どことなく沈んだ気持ちを抱き、スッキリしない感情が心に蔓延っていた。
智也と祖母の二日間を描いたお話。
「桜の下で待っている」
両親の離婚によって離別してしまった姉と弟。そんな環境で育ったせいか、弟は現在お付き合いをしている彼女との結婚に前向きな感情になれないことを姉に相談する。
過去の記憶を手繰り寄せた瞬間に訪れた気付き。
それぞれの心の奥底に刺さっていた棘はいつのまにか消え去り、深まる夜に新しい季節の訪れを感じる物語。
このお話はおもしろことに、他の物語では登場していた桜は既に散っていて、変わりにライトアップされた東京タワーがシンボルとして登場する。
この本は、全体的にハラハラする展開もなければ、ドラマティックな展開もない。映画やドラマや漫画のようなエンターテイメント要素は無く、たんたんとした日常を描いているので、エンタメ性を望む(好む)人には向いていないと言える。
エンタメ要素が無いとはいえ、言葉の表現力が秀逸で、例えば、緑が眩しい山々の表現、コーヒーを飲み込むときの表現、花の散る瞬間、服装や髪型、感情表現、心が動いた瞬間、それらがとても素敵な世界観となって話を彩り、常に心を潤わせて読み進めることができる。
柔らかで暖かな、そんな1冊だった。